2010年06月22日

アルカナ1「魔術師」=幼少期への入り口

マルセイユ版の一連の絵札というものが、中世ヨーロッパの「フラタニティ」つまり、商工業者の同業者組合の伝統である「兄弟愛・師弟愛」という精神性を図像化したものであることが伝えられています。要は「精神の修行図」なのであります。その昔、建築ですとか商工業者の技術、技法、画家の芸術的手法であるとか、そういうものは一定の修行をやり遂げた者のみに、親方から弟子へ伝えられていくのが当たり前でした。

ドダルのマルセイユ版では、アルカナ1「魔術師」は、修行=精神の旅におけるとっかかりの段階、「幼少期への入り口」に相当するものとされています。精神の旅は、「魂が肉体に宿る」ことから始まり、まず幼少期を経て、様々なステージをくぐり抜け、最後に「世界」という完全性、霊性の確立に到達する、その各過程が22のアルカナに象徴されているというのが、ドダルのタロットというものだそうです。

dodal22-01ws.jpg
故に、ドダルの「魔術師」は、手にドングリを持っています。ドルイドの神木の実、言うなれば、Tarotその物が、古来の「知恵の木」になる「知恵の実」なのであると。


他方、ノブレやカモワンのマルセイユ版では、卓上のサイコロの目までが詳細に描かれ、この数字が重要素であると語れています。


1600年代においてはもう既に、マルセイユ版のいくつかの派閥が存在していたことが伺え知れるわけです。石工がそれぞれ属する組合が異なれば、そこでの師弟関係の伝統が異なるものでしょう。彫刻家(エングレイヴァー)が異なれば、タロットに取り入れられる象徴にも違いが生じるようになる、といったところでしょうか。

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scarabeo2010.jpg

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