2015年08月30日

ドダルのマルセイユ・タロット 78枚完全版 Tarots de Jean Dodal complets,78 cartes


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商品情報

・カードメイカー/出版社:Jean-Claude Flornoy
・制作者:ジーン・ドダル (Jean Dodal)
・制作年代:1701年
・箱のサイズ:縦横奥行 13.6×7.7×3.8cm
・付属解説書の完訳日本語解説書「出ている絵柄に意味がある」付(B5サイズ全10ページ、デッキや作者についての概要+22枚の中の一部のアルカナについての解説)
・価格:¥4,520




ドダル版78枚ヴァージョンの付属解説書の完訳
日本語解説書付「出ている絵柄に意味がある」
(B5サイズ全10ページ)」について

2010年5月25日のブログを編集

いよいよドダルのタロット、ナディア・オフィスからNEWリリース☆


メイカーによれば、ドダルのタロットとは、中世ヨーロッパのキリスト教会による支配や専制政治に挑戦して作られたもので、最古と言われるノブレのタロットをバージョンアップさせたデッキです。フランスでは、1701年に税法の改正がありました。彫刻作品に使用する版について、政府が税金を徴収するため、商人であるカードメイカーに対して、それまでの古い版の使用を禁止し、新しい版を使用しなければならないというおふれを出したのです。この時、マスターメイカー(親方)であったドダルは、信頼のおけるギルドに属していたジャック・メルメに依頼して、これまでのマルセイユ版の版木の細部に渡って伝統を踏襲した新しい版木を彫ってもらいました。そうしてできあがったのが、ドダルのマルセイユ版(1701年)だとされています。


メルメもまた、優秀な彫刻家であり、マスターでした。当時のマルセイユ版には親方からしか伝えてもらえない数々の秘密が、絵柄一枚一枚に丹念に細かく彫刻されていたのでした。ところが、メルメの息子クロードは、親方の腕に達することはなく、彫りもいい加減だったと。さらにいかんかったのが、後の1930年のグリモー社の社長が経費をけちって、手元にあった古いいい加減なおそらくクロード・メルメのような彫刻家が手にかけた版木を作って、まことしやかに「いにしえのマルセイユ版」と銘打ったブザンソン版の亜種のようなタロットを売り出してしまったことだと。。以来数百年に渡って、グリモーのマルセイユ版神話が世にはびこってしまったそうだ。


(この主張に対して、メイカーに批判的な一部のマニアから「根拠に乏しい」との風評が。しかしその評価に至るだけの十分な根拠は全く示されていない)




解説文には、ウェイト版批判も、数行、載っています。確かに、ウェイト版はマルセイユ版の伝統とする中世ヨーロッパの社会構造に見られる「フラタニティ」の精神性など受け継いでいない。それが批判の対象になるなら、甘んじて受けるしかありません。



ただ、ッキに託されている精神性が何であろうと、本サイト主催者はタロットが好きだ。どのタロットも、おおかた世に出ているほとんどのタロットが好きで、それぞれの魅力を楽しんでいる。

どの版であれバージョンであれ、タロットが絵札であることには変わりありません。タロットの絵柄の代わりに、解釈が文字で書かれてたら、それはもうタロットではなくなります。どうか、剣を使ってカップを割らないで。音楽家が音楽を通して訴えかける魂の叫び、タロットの絵柄も似ている、絵柄を通じて人の魂のあり様を訴えかけようとしているところで、剣でちゃんちゃんばらばらやる奴を私は好かんのよ。タロットを勉強しに来られる方は、「勉強」だけに、文字のほうへ走りがちだが。学びには、ペンもノートも要らないの。すべての生物が日々学習の連続なんだ。



今回、ドダルのタロットの解説書の訳文を完成させる中で、改めて重要なことは、この絵であり、色であり、形であり、数字であるということの重要性を認識して、少し嬉しくもありました。

そして、絵は絵であって、文書ではありませんから、文字を読み解こうとするような姿勢から、絵に向き合う姿勢への切り替え方を再考したいと思い至っている。画家は好き勝手自由気ままに線を引き、塗り絵をしているわけではない。


色、形、構図、人物の動き、すべてがメッセージなのです。

茶色い犬、白い犬はいるけれど、何故青い犬っていないの?そんな疑問を持ったことがありませんか?身の回りを、世間を見渡して、そういうひとつひとつについて、答えを出していけばよいのです。色はことさらに重要で、日常的にも、色は口ほどによく物語る。

顔色ひとつで、気持ちが伝わるものですね。

だからタロットは人の気持ちに訴えかけてくる。

私たち人間、ひとりひとりまったく違う存在だけれども、同じ人間として、「心」の部分はさほど変わらなかったりもするでしょう。絵札を通して、人の「心」を学ぶのが、タロット学習とも言えるのです。


ドダルの解説書にもあります。

問題は、私たちにこの比喩的な図像を、直接的に理解できないことです。なぜなら、これが、私たちの知性に向けられたものではなく、むしろ、私たちの無意識に向けられたものだからです。ですから、我欲を遠ざけ、それによる障害を避けなければなりません。そうでなければ、これらの図像を見て、私たちは、答えを分析、整理し、操作をでっち上げ、私たちの先入観を中心として伝説を築こうとし、可能性に限界を負わせようと試みることでしょう。



えてして日ごろ目をそむけようと、無意識のうちにしている本質に、あえて向き合おうとする作業も学習の内。本質的なことはそっちのけで、上っ面で解釈すれば当たり前のようにタロットははずれるということを、多くの人は体験しているでしょう。この札が出たらこう解釈する、なんて紋切り型の回答をすることがそのいい例で。また、タロットになれてくると、その人特有のクセとかパターンにはまって、それが意識にフィルターをかけるという現象も起こりがち。慣れれば慣れるほど、タロットの扱いには、慎重にならなければならない。まあぼちぼちと前進していきましょう。